2009/02/11

モチベーションを測る12の質問

 「まずルールを破れ!」 (First break all the rules) というギャラップが調査した報告を元に書かれた良きマネジメントになるための本がある。 題名や触れ込みを見た段階では、また有り触れたマニュアル本かと思ったが、意外に人間や組織の本質を突いていて考えさせられることの多い本だった。 この本の内容はまた別の機会に書いておく。 ここでは、この本に取り上げられていた、モチベーションを測る12の質問を列記したい。 ギャラップが調査をした際に実際にこの質問への回答数が多い人と、成績も良く前向きに働いている人の相関関係があったという。


BASE CAMP
1.自分に何を要求されているか判っているか(業績・定着率)
2.達成の為の道具は揃っているか(業・定)
貢献度
3.毎日最高の仕事をするチャンスは与えられているか(業・定)
 4. この一週間で誉められたか(業)
5.上司・仲間は一人の人間として認めてくれるか(業・定)
6.自分の成長を後押ししてくれている人はいるか(業)
同朋感
7.自分の意見は尊重されているか(定)
8.会社のミッションに比して自分の仕事は重要か
9.仲間は高いクオリティの仕事をしているか
10.仲間に親友はいるか
全員の成長
11.6ヶ月以内に自分の進捗を誰かと話したか
12.仕事上学習し、成長する機会を得たか

 12も覚えられないのだが、最初の2つでも十分だろう。 
何をするか判っているかどうか。 またそれを達成するための環境は整備され、与えられているかどうか。 部下だけではなく、自分のモチベーションを測るときにも有効で、経験的にも納得できる。 そういえばフッと仕事が暇になってしまったときに自分を見失うようなことがある。 また、これをやらねばと勇んでいるのに結局周りがそれを支えてくれないという経験もあった。 この2つは基本的なだけに最も重要だろう。 敢えてもう一つ選ぶなら、私は「誉められたか」に一票。 残念ながらいまの年齢に達すると、人は簡単に自分を誉めてくれないが、若いころは良く誉めてもらってそれが自信につながった。
別な「一分間マネージャー」という本に面白い例えを見つけた。 サッカーはルールを教えればあとは楽しむだけ。 ゴールしたら思いっきり喜ぶ、称え合う。 当然と思われるこの状況はそのまま仕事でも同じことが言える。 何をすべきかはルールを教えること。 達成するための用意は、サッカーボールと一緒にプレーするチーム。 誉めるのは、喜ぶことによって、これが上手くいったということだと実感し、こうすれば上手くいくのだというフィードバックによる学習になる。 常に覚えておきたいことだ。