2010/02/26

データ記録のメディア

 家内にHDD、フラッシュメモリーの違いを説明せよと言われて、巧く説明できなかった。 NHKの教育番組で分かりやすく説明していたので、メモする。

HDD (ハードディスクドライブ)
 レコードとレコード針のようなものがボックスの中に入っている。 レコードの表面には磁力を帯びやすい薬液が塗ってある。 レコード針には電圧がかかっていて、レコードをなぞるときに電圧を掛けて表面に磁石を作っていく。 S-N, S-Nと小さな磁石がレコードに作られていく。 このときにS-Nだけでなくて、N-Sの磁石も作れる。 電圧のかけ方を反転すればそれができる。 2種類の磁石が出来ることで、0と1を表すことができる。 たとえばS-N, S-N, N-Sは1, 1, 0という具合。
 レコードは実際には金属のディスクで、針はレコードには接触していない。 非常に微細な動きが重要になるために、箱の中にいれておいてゴミなどが入らないようにしないといけなく、かつ振動に弱いのが弱点。

Flash memory
 半導体の特徴である、電圧を掛けると電流が流れ、掛けないと電流が止まる。 これによって0と1を作り出すのが元々のコンピュータの仕組。 半導体は電気が入っているときはこうなるが、電気を切ると、0も1も無くなってしまう。 電気を切ってもそのまま0と1が残るようにするために、酸化膜の絶縁体を利用している。 この絶縁体に電圧がたまるようにしておき、電流が流れる状態、あるいは流れない状態を半導体に維持することで、0と1を記録できるようにしたもの。
 課題は、ミソである絶縁体の劣化。 しかも、メモリー容量が大きくなると、その分半導体それぞれを小さく作る必要があり、絶縁体部分もより薄くなり劣化もしやすくなるという宿命を持っている。

Optical Disc
 CD, DVD, BlueRayがそれにあたる。 お皿の溝を作り、その物質に光を当てることで化学変化させて、0と1を作り出す。 ・・・これだけ。 光ディスクは説明が難しいのか・・。

情報は何故ビットなのか 矢沢久雄 日経BP

 その後、IT系の入門書を飛ばし読みしていくなかで、この情報は何故ビットなのかに面白い事例などが書いてあった。著者の矢沢さんという方は、文章が上手だし、大変分かりやすいので関心する。実はもう人にあげてしまったので、詳細は覚えていないが、ビットの説明のところの例えが分かりやすかった。

 コンピュータの基本は0と1を使って計算をするところにある。 ゼロかイチかは一桁あれば示せる。 これが1ビット。 例えると、一人の人間が1本の手旗を持っていて、上げるか下げるかする状態。 手旗信号である。 これで、少なくともYESとNOのように二つの意味が表せる。 つまり1ビットで2つの意味を表す。

 手旗が2本あれば、一気に四つの意味を表すことができる。 8ビットなら256通りの意味を表すことができる。 これは4人が両手に手旗を持って、上げたり下げたりしていることと一緒。 

 

2010/02/22

事業計画を作るとき

 大きな会社で、その販売部門の立場で事業計画を作る際の責任者の心構えというものを、先日ある人から聞いた。 これが100%正解かどうかは、その会社のポリシーにもよるという批判精神も持ち合わせた上で聞くべきだが、高い授業料だったので折角だからノートしておく。

1.本社の方向性を理解していることを示す
 会社たるもの、トップの意志、会社の戦略は絶対で、その実現に腐心する必要がある。 事業計画の全体を見渡して、その指示を実行しようとしているかどうかがまず重要。

2.過去、現在のReviewを行って自らの行動を解析する
 売上の状況報告は勿論だが、マクロ的にマーケットの状況を説明し、その上で、どういう対策を打ち、巧くいったか、巧くいかなかったらならばそれは何故で、どういう反省があるかを率直に述べるべき。

3.翌年の事業計画は、Reviewをなぞる
 Reviewをベースに、市況はどうなっていくのか、それに対して、前年の反省を元にどういう手を打つかを書く。

4.売上計画を市況そのものとリンクさせない
 市況が10%上がるから、売上も10%上がる。 あるいは下がるというように風が吹いたから船が動いたというのではその市場をマネージしていない。 マーケットが不活性なら、不活性なりに、可能性のありそうなセグメントを見つけて、どういう手を打とうとしているかが述べられている必要がある。 

5.強い商品をどう生かすか
 強い商品を巧く使う必要がある。 すべての顧客に使っているか。 すべての地域に使っているか。 強い商品をパッケージ化して弱い商品と一緒に売れる工夫をしているか。

6.リスクヘッジ
 もし打つ手が当たらなかった場合にどうするか、その準備がなされていないといけない。 2の手、3の手を用意しておく必要がある。

7.本社の指標
 指示が出ているいくつかの指標をどう改善してきたか、どう改善していく計画かが述べられている。 成長率、D/S、利益率等々

8.経営と変革のバランス
 変革には投資が必要だが、だからといって大赤字が許されるわけではない。 Transformationが求められている場合、そのための人的、物的投資をするから、SGAが上がりました、というのでは経営にならない。 増やすところは減らすところとパッケージにすることで経営のバランスをはかられていないといけない。

9.本社が描く成長戦略とのバランス
 本社がどうビジネスを大きくしようとして、どう構造改革をしているかを見極めて、自らの部門はそのコピーになるべく努力していることが示されている必要がある。 市場や構造的な問題で、自らの部門の状況は会社全体の中でかなり偏っている場合でも、全社戦略のどこかの部分を受け持っていることを示す。