2011/06/22

広報活動の前の整理

畑がまったく違うが、最近読んだ広報活動の基本書に書いてあったこと。 記者会見、取材を受けるときに事前にどういう準備が必要か。 まず情報を3つに整理し、さらに6つに分けて、対応をそれぞれ使い分けるというもの。


  • 聞かれなくても言いたいこと
    • すでにプレスリリースに書いてあること
    • プレスリリースに書かれていないこと
  • 聞かれたら言うべきこと
    • まあ言っても差し支えないこと
    • 仕方なく言うこと
  • 言いたくないこと
    • 今は言えないが時期が来たら言えること
    • 一切言えない本当の極秘事項
想定問答集を作るときにも、単に思いつきで羅列していくよりは、この6つのカテゴリーに分けて分類していけばいいと思う。 眺めていていたずら心が沸くのは、「聞かれなくても言いたいこと」に関しては、「聞かれたら言うべきこと」的な反応で話すと記者からすると「裏ネタ」の印象になり、却ってニュースバリューが出そうなのでやってみたい。 ただ質問されないと始まらないので、餌を蒔くかサクラの準備がいる。 と、まあ記者会見なんぞには縁がないのに考えてみる。 ちなみに営業トークの準備にも応用可能かも知れない。

2011/06/11

大先輩からアドバイスを貰うということ

 自分の年齢が上がってくると、会社生活の中では仰ぎ見るような年齢差の方からアドバイスを受けることは少ない。 先日日本を代表するある家電メーカーの相談役(十年以上前に社長を勤められていた方)とお会いする機会があった。 上司の英語の通訳をしているうちに、「ところで君は勉強をしているか。年は幾つか?」と聞かれて、「いや、もう大して勉強はしていません、もう若くなく50を超えました。」と答えると、「まだまだこれからじゃないか、どっぷり勉強せなならん。 何をやっているのか。」と優しく苦言を呈された。 いまふうな表現で言うと「いじってもらった」と言うのだろう。 また会う機会があれば、創業者の話や、そのメーカーがかつて大変な苦境にあったときに、どういう気持ちで難局にあたられたのか聞いてみたい。 
そういえば、経営者だった祖父にも聞きたかったことがいろいろある。 最近になって知ったが、戦前の日本を代表する企業家の知己を得ていたようだ。 怖い存在だったが、歳を経てやわらかくなっていた。 毎晩の長時間の晩酌に付き合うのが面倒で、さっさと自分の部屋に引き上げていた。 いまとなって思えば、というより寧ろビジネスの世界を一通り経験しつつあるいまだからこそ聞いてみたかったことが沢山ある。
教えを請えるというのはかけがえのないことである。 ただ、その機会を逸することが多い。 いつの間にか、自分よりも相当長く経験をされた方からアドバイスを得ることがなくなる年齢になった。 でもまだチャンスは残っている。