2012/02/24

長くビジネスを続けるために

大手化学メーカー、エレクトロニクスメーカーの経営者として著名な方に話を伺う機会があった。
印象に残ったこと。

1. 長くそのビジネスが続くことを考える
2. 一社購買はしない(競合先も必要)
3. 7:3で近郊させて価格維持する

 事業部長時代にある技術者が独占的な特許を取れる開発品を持ってきた。 さっそくそれを競合先2社ほどへライセンスしたそうだ。 独り占めできる技術なのに何故と訝る技術者に説明したのがこの3つ。 短期的な圧倒的ポジションだけを考えてはいけないこと。 顧客側も一社独占の技術を長く使うことは危険だと判っているので、かならず競合先に類似品を作らせるか、その技術を使わなくていい方法を考える。 さらにマーケットシェアは自分が7割、他社が3割位を持っているのが一番競合が少なく、価格が安定する。 つまり不要な競合により値崩れするのを防ぐ。

 敢えて敵に塩を送る。
長期的な自分の利益、ひいては相手の利益になるから。

あまりシェアを取り過ぎるのは却って危険だよ、ということである。