こういう個性の人なのかと判っても、それだけでは意味が無い。 それぞれの個性の強い人はどんな考え方をする傾向があるかを知れば、その個性を持つ人との人間関係がよりスムースになるかも知れない。 ということで、下記を参照のこと。
しばらく前に参加した研修でやっていた個性分析の手法。 精度に関しては、まだ疑問の余地が大いにあるものの、「人」を分析するうえでは面白い考え方だと感じたので書いておく。 比較しては申し訳ないが血液型や誕生星座なんぞに性格や運命の根拠を求めるよりは、よっぽど建設的だと思う。
大きく分けると個性には4つのパターンがある。同じ人でもこの4つのパターンをそれぞれ持っており、傾向としてそのどれかが強い。私の場合は下記にあげる「調整型」というテスト結果が出たが、それは私の個性のうち40%を占めるだけで25%づつはクリエイティブ型と完璧型らしい。ワンマン型の部分はあるにはあるが10%とかなり小さく、自分でも納得である。 大まかな傾向を記す。 なお、この研修ではこの4つの個性を判りやすく色で表している。
- 調整型 GREEN
 - 思いやりがあり、頼りになる。忠実で素直に受け止める。情緒安定、冷静。
 - 頑固で怒りっぽい、決められない、孤独、受身、意固地
 - ワンマン型 RED
 - 雄弁で精力的。意志が強く、積極的。決断力があり、競争心が強く、結果重視。
 - 激しやすく、攻撃、高圧的。思いやりが無く、独りよがり。
 - クリエイティブ型 YELLOW
 - 雄弁で説得力がある。活力に満ち、社交的。情熱的で、心が広い。
 - 衝動的で興奮しやすい。大げさで思慮に欠け、無秩序。
 - 完璧型 BLUE
 - 勤勉、完ぺき主義。分別がある。ルールを重んじる。細かく几帳面。粘り強い。
 - 融通、機転が利かない。冷たい。懐疑的、批判的。心が狭く非難がましい。
 
小泉順一郎はクリエイティブ型の黄だそうである。ビルゲーツは完璧型の青。
☆見分け方
ここがかなり難しいが、教科書どおりに挙げてみる。 身の回りの人でどう分類するか考えてみると面白い。 ただ、前出のように、100%一つの個性しかないということはあり得ず、傾向として出るので、結果としては私のように黄色と青がかなり入った緑・・というようにいくつかの個性が混じっていることを予め理解しておきたい。
- しぐさ
 - オープン、表情が豊か、体が触れる、リラックスした姿勢
 - 言葉
 - 感傷的、ため口、個人的なことを聞いてくる
☆これが当てはまれば調整型あるいはクリエイティブ型。
 - しぐさ
 - 視線をそらさない、前かがみに聞く、ジェスチャーが多く、堅い握手をする。攻撃的、挑発的になりやすい。
 - 言葉
 - テンポ良く自分から話しかける、自信が感じられ、すぐに応答する。
☆これが当てはまればクリエイティブ型か完璧型。 
☆付き合い方を考えるヒント
- 調整型 GREEN
 - 人から理解されたい、かといって晴れがましい賞賛は必要なく、いい仕事が出来たと確認できるちょっとした褒め言葉が嬉しい。
 - 数多くの知り合いよりも一生の友人が居ればいい。
 - 人を助けたい。奪うより、与える方がいい。
 - 率直にアドバイスを受け入れる。でも非難をしたり、お世辞を言ったりしないで欲しい。
 - リスクを取るのは得意ではない。 何かの決断をするときは判断するための十分な情報やほかの人の意見が欲しい。
 - お互いを信頼した仲間と環境の中で仕事をするのが嬉しい。
 - ワンマン型 RED
 - 時間が勿体無いから完結に要領良く話して欲しい。 事実さえ知ればいい。
 - 目標さえ明確になれば、それ以外の余計な情報は要らない。
 - 実績を褒めて欲しい。自分に能力があることも見栄えがいいのも判っている。
 - 人に仕事を任すのが好きだ。ただし成果を求めるし、信頼を裏切って欲しくない。
 - リスクを取るのは恐れない。ただまず数字と事実が必要。
 - クリエイティブ型 YELLOW
 - リラックスしてカジュアルにして欲しい。ビジネスよりまず人間関係だ。
 - 仕事は楽しく、人間も楽しく、情熱的にやっていきたい。
 - 大きな絵を描きたいし、夢を持ちたい。
 - 熱しやすく冷めやすいので、短期プロジェクトをやるのがいい。
 - 多くの人と付き合える機会が嬉しい。一緒に出かけたり、ゲームやちょっとした冒険。
 - 完璧型 BLUE
 - さまざまな情報を分析して、決断したい。
 - 無用な褒め言葉は要らない。 具体的にどんなところが良かったか言って欲しい。
 - 時間通りでやっていきたい。 だから回りの環境もルーズだと嫌だ。
 - 人見知りするタイプなので、周りが知らない人だらけなのはストレスになる。
 - 急な変更、突然の依頼は好きではない。 計画通り、予定通りがいい。
 
注意すべきは、あまり人間を4つのステレオタイプに分類しないこと。 人間の個性はもっと複雑なものだ。 利用方法としては人について考える時のヒントにすること。 自分の性格判断にもいいかも知れない。 これを読んでみると、自分にはワンマン型の要素が非常に少ないのが良く判って面白い。
参考: 自己診断テスト http://www.insights.com/