2010/09/04

マルチタスクのイタリア人、シングルタスクのドイツ人

Multi-task
フランス人の友人がから聞いた話。 
「ドイツ人との会議に少し遅れると、そのドイツ人は次の打ち合わせまで時間が無いので、早く済まそうと急にそわそわし始める。」
「人によって仕事の進め方が違い、それは性質に所以する。 国民性の違いも大きい。 ひとつのことをしっかり仕上げてから、次に仕事に取り掛かることをシングルタスク、あれこれと一見バラバラな作業をしつつも、余った時間にアレコレ仕事を詰め込んでこなしていくやり方をマルチタスクと呼ぶ。 ドイツ人は前者のシングルタスクで、マルチタスクはイタリア人に多い。」

「日本人はドイツ人に似て、シングルタスク。」と言われた。 そうかも知れない。 出現率の統計はないが、日本人の仕事の仕方はマルチタスクの人は少ないように思える。 

マルチかシングルかは、別に良い、悪いではない。 仕事の進め方の違いであって、共同作業をする際はシングルタスクが合う。 超多忙に仕事をこなしている人は、もともとの性質がどうあれマルチタスクにならざるを得ないかも知れない。 組織としてはマルチとシングルが、その役割分担の中でうまく歯車が合うのがベストなのだろう。 
「まず最初にその人がドイツ人なのか、イタリア人なのか知るのが大事。」 と彼が言った。