2015/02/05

ローレンツカーブ

 かなり以前に書いたパレートの法則、或いはパレート曲線に、考え方として大変似ているのがローレンツカーブ。
国家の所得格差の統計に当てはめて説明してみる。国民一人一人を所得が小さい順に並べ、下から人の所得合計値が、国民全員の所得の合計値とどう関係するか表示したものローレンツ曲線という。社会に所得格差が全く存在しなかった場合、ローレンツ曲線は45度線(均等分配線: line of perfect equality)と一致する。一方で、たった一人に全ての富が集中している場合(=最も所得格差が激しい場合)、ローレンツ曲線は"┘"の形になる。

なお、ジニ係数は所得格差を計る尺度として知られている。これをローレンツで説明すると、45度線とローレンツ曲線とで囲まれる部分の面積を 2 倍したものがジニ係数。所得格差が全く存在しない場合、ローレンツ曲線は45度線と一致するので、ジニ係数は 0 になる。一方、一人が全ての富を独占しているとジニ係数は 1 になる。

2014/12/28

ロジカル・シンキングの道具箱 山崎将志

 ビジネスの世界、特に組織を動かす、説得する際に大変役立つ「論理力」の整理。
商売はセンスによる部分が大きいものの、センスだけだと人を説得して大きな組織を動かすのは難しい。この「ロジカル・シンキングの道具箱」は論理性を見につけるためのいくつかの道具を提示している。
  • 論理力の基本は演繹法と帰納法。演繹法は三段論法。
  • もれなく、ダブり無く論理構築を完成するにはMECE。
    ①二項対立(男性・女性、メリット・デメリット)
    ②因数分解(売上=利用数x利用頻度x単価)
    ③プロセスでわける(営業プロセス=訪問→商談→見積→受注)
    ④一般的なフレームワークで分ける(5W2H, 3C, 4P)
  • フレームワークを先に想定して作り、その中を埋める。
    →ヒアリング、カウンセリングをする際にはこの手法は効率的
  • 情報を取るときは、
    ①論点と数字をメモる
    ②トップダウンの構造を探してミッシングポイントを整理
  • 発想法-着眼点と表現のマトリックスとして、組み合わせで発想する。 
    (性格、身体、趣味、行動、職業 x 綺麗、大きい、面白い、派手)
  • 人はポイントを7つしかつかめない。普通の人は2-3つ。
    (一分で話したいことを整理して話す訓練をしてみる。)
  • 判断プロセスをフローチャートにして考えてみる。