トランプ大統領のジャイアンも顔負けの態度については置いておこう。長い目で見ればアメリカにとってオウンゴールになるのは分かっているので。
それよりも、ここで問いたいのは日本企業の現地における値上げへの恐怖心だ。なぜ関税分を転嫁して値上げしないのか?シェアが下がるからか?ではなぜ値上げしてもシェアが下がらない様に商品価値を上げる努力をしないのか。結果として日本車の輸出価格は直近で大きく下がり、まさにトランプが誤認していた様に関税分を輸出国が払う構図にしてしまっている。
トランプが強気に出ているのは、関税を上げてもインフレになっていないからで、いまの現状は日本企業のオウンゴールと言える。ツケは下請け企業が払っているのだろうし、安易にそれを補助金で助けた自民党の愚策である。
関連して言えるのは、数年前から始まった円安においてなぜ、コスト高を理由に値上げをせずにいるのか、である。これで今後円高になったら、また値下げするのだろうか。
日本企業には値上げアレルギーがある。もっと自信を持って50%値上げしても勝てる商品を磨き立てて欲しい。それこそが経済成長につながる。弱腰で、値下げによって稼働率が下がる事を過度に恐れるべきでは無い。