2010/04/08

なぜミーティングが多いのか


 外資系の企業で長く役員を務められた方と、自分の会社ではミーティングが多いと言う話になったときに、スパッと一言で言い表された言葉。
 「ミーティングが多いのは、権限が与えられていないからだ。」

 ミッション設定、業務分掌など、仕事の責任を個人に負わせる仕組みは高度に発達してきている。 その一方で、権限をしっかり規定していることが少ない。 そうすると、責任を持たされた人は、後で文句を言われないように、ミーティングを招集し、みんなで決めて責任を分散しようとする方向に働く。 ところがせっかくみんなが集まっても、なかなか決められない。 なぜなら誰も権限を持っていないから。 だからまた会議が続き、会議をやるために確認事項と称して宿題がどんどん増えていく。

 反省を込めて言うと、責任分担を明確にすることに大変な労力を使っていたが、その責任と役割を遂行するための権限を規定することにはあまり時間を使ってこなかったと思う。 つまり権限をしっかり考えることで仕事が加速するということ。 問題の根本が分かれば解決のしようも出てくる。

2010/04/01

旬の決断 -斉藤茂太の随筆から


 「絶対に間違えたくない、失敗したくない」 そういう決断に際して、人はなかなか決めることができない。 あーでもない、こーでもない、と決断が延びる。 そのうちに胃が痛くなってきて、もうどうでもいいや、という気にすらなる。 

 なぜこうなるかというと、ここで決めてしまった後で、「もし失敗したらどうしよう」とか、「もしもっといい選択肢が後から出てきたら悔しい」、ということを考えてしまうから。 そんなときに、必要なのはいま一番いいのは何か、という基準で物事を決めていくこと。 その上で、その選択が一番いいのだと信じ込むことである。

 物事を決めるにはタイミングが必要だ。 だらだらと考え続けて機を逸することも多い。 決断も旬を尊ぶべきだろう。 確かに人間は神様ではないのでその先、想定外のことも起こるだろうし、結果として失敗することもあるだろう。 そんなときはどうするか。 またそのときの、旬なベストを選択することだ。 

 ・・・年齢が若いときには失敗してもリカバーする体力も気力もあるので、失敗を恐れない。 年齢を経ると失うことも多くなるので、リスクをとることにより大きな勇気が必要になる。 斉藤茂太のこのアドバイスは実は中高年に向けたメッセージだ。